音質向上委員会

ここでは管理人が20年以上の音楽活動にて得た音楽持論を独断と偏見にて赤裸々に?語るコーナーです。暇な人はどうぞ。。

「良い演奏」の定義

良い演奏」とは?
ここでは、演奏の技術力はさておき、その心得的な分野を追求してみたい。
もちろんある程度の技術力は必要だろう。しかし、その技術はすべて必然性が合ってからこそなのだと思う。技術よりも大事なもの・・・とは。。目指すは、より良いバンド?
バンドを組む。それは複数の人が、各パートにてそれぞれのスタンスを持って同じ思いを寄せ音楽を奏でる。しかしそれは以外や容易なことではない。なにしろアカの他人同士。性格や環境、音楽観も違う同士が同じことをやろうと言うわけなのだから。。。
そこで、各パートについて、心得を独断と偏見にて少し語ってみたい。


1.Drams (ドラム)


   いわゆるバンドの要、・・などと言われるが、このパートについては私はチトうるさいのだ。一般的に、ドラムは体力楽器とも思われがちだが、確かにある意味そうとも言えるがほとんどの意味で違う!と断言したい。スポーツで言えば全身運動といえるだろう。しかしこれはスポーツではない。つまり、肉体的な訓練によって習得するものではない!と言うことだ。
よく、パワフル!という表現があるが、それは腕力ではない。ダイナミクス(強弱)のことだと思う。ドラムは叩いて音を出す、というまことに原始的な?楽器だが、そのダイナミクス幅は他のパートの比ではない。これをイカにコントロールするかでリズムの躍動感が生まれる。
そしてスピード感だ。テンポではない。音符のコントロールと言ってよいだろう。
あろうことか、これらの要素を腕力で克服しようとしているプレイヤーが多い。汗ビッショリで演奏している姿を想像できるだろうが、それはあくまでも音に対しての集中によるものであって、決してチカラではないのです。大きなアクションは演出であると観たい。。
 そして本当のキモ。。それは、アンサンブル楽器であると言うこと。ドラムは単独では楽曲にならない。他のパートと合わせてはじめて楽器の存在が生きるのである。
つまり、いかに他人と合わせるか?!ということ。そしてそれは、いかに他のパートの音を聴くか?ということだろう。ドラマーはドラム以外の楽器に興味を持っていくことが大事なことだと思う。その感性が問われるパートだと言える・・

2.Bass (ベース)

  呼んで字のごとく土台と称されるだけあるパートだ。(本当か?^_^;
そのサウンドの低音域を受け持つわけだが、その低音域と言うのが、まことに楽曲のイメージに影響を与える。よくドラムのリズムパターンにシンクロさせるフレーズが用いられるが、それはごく一部の楽曲だけであると考えたい。ほとんどはベースは歌うのである!とは言っても音が音だけに意外とそのことに気付かれない。。やはりドラムと同じでベースもアンサンブル楽器なわけで、他のパートのフレーズを置き換えたりする場合もあるだろう。ようは、実はかなりクリエイティブ?なパートであり、そのセンスや音楽性はかなり影響を与えるものだ。
単音弾きが主で弦が少ないからと言ってあなどってはいけない。だからこそ難しくもありそこが醍醐味だろう。

 

3.Guitar (ギター)

  アコースティック、エレクトリック。色々なタイプもあり楽曲に合わせたそれぞれの特徴を生かして様々な演奏を奏でられる万能楽器だ。それこそギター1本で楽曲が成り立つ花形楽器とも言え、最も人口の多いパートではなかろうか。ただ、あまりにも多種多様なスタイルがあり、それらを網羅している人は少ない。が、それだけに自分のスタイルを確立する要素も重要となるだろう。どんなギタリストか?そうやって分けられるケースが多い。しかしギタリストはクリエイティブな人が多いと思う。はたまた目立ちたがり屋?
そして意外や、皆リズム感がよろしい。思うにギターの宿命的奏法?であるアップダウンのストロークが、その安定を築いているのだと思う。まあ、分析はその辺にしといて、あくまでもアンサンブルの中での話しに仮定すると、実は意外と目立たない(くても良い?)パートなのではなかろうか?しかしそのクリエイティブな性格から、色々なエフェクターを駆使したりして音作りしたり、ソロの場面があったりで、その辺が醍醐味であることは間違いない。
しかし、その音色や奏法、音量と言った多岐にわたる要素をうまく取り入れ、楽曲に寄与するのには、相当センスがいる仕事だろう。暴走してしまうことだけは避けたい・・

 

4.Keyboard (キーボード)

  ここでいうキーボードとはピアノを原型とした楽器類のパートのことだ。
昨今、音楽シーンでのデジタル化が拍車をかけ、現代のポップスサウンドには欠かせないパートとなるまでのし上がった?まあ、DTMでの話は別として、あくまでもバンドアンサンブルの中での話にするが、いわゆるシンセサイザー(死語?)と呼ばれる電子ピアノ・・・か、それはもう、ひとつの楽器と言うにはあまりにも多様な使い勝手がある。時にはブラスセクション、時にはストリングス・・いや、もはやすべてのパートを代用?できる何でも屋なのか。。
それらを導入していくサウンドであるなら、それは相当の音楽性が必要で、難しいし負担も大きい・・・。
ただ、その奏法は、あくまでもピアノだ。鍵盤を弾くという奏法には変わりない。そしてやはりピアノは打楽器だということだ。つまりはそのダイナミクスやリズムと言った要素がキモで、ことバンドアンサンブルの中では技量が必要とされるだろう。
問題はそのピアノに対する見方だ。余談だが、自分は幼少の頃からピアノという楽器に憧れていた。なんだか高貴な感じで、ピアノを弾ける人に対しては尊敬の思いをも抱いていた。しかし、それこそが問題なのかもしれない。何故かピアノは特別な楽器なのだ。敷居が高い、、。思うにひとつは学校の音楽教育にも問題があるのではないか?ピアノ=クラシック=バイエルン・・みたいなことが、つまりそれ以外の楽曲(ジャンル)でのピアノフューチャーにどれだけ壁を作っているか??最近は緩和されたが、それでもピアノプレイヤーがいわゆるバンドに参画するには壁があるようだ。ピアニスト人口は多い!しかしこんなに身近で一番知られている西洋楽器?なのに、バンドでピアノ(キーボーディスト)が少ないのは、何故だろう?

 

5.Vocal (ボーカル)

  主役である。いわゆる歌物バンドでは、観る人聴く人の7割くらいの判断要素となる存在だろう。
しかも手軽だ。なにしろ楽器が要らない。。日本全国1億人ボーカリストである??自分自身が楽器なのだから^_^;
冗談はさておき、ここで言うボーカリストとは、もちろん人様のに訴えかけるに値する歌を歌う人のことだ。ボーカルこそ難しいパートだろう。楽器にたとえるなら、これほど不安定なものはない・・。なにしろ音程無段階、音色無限、広大なダイナミックレンジ、そして楽典は不規則?・・。
制限がある他の楽器に対して、このありさまである。こんな楽器は唯一無二だろうな。
それだからこそ、個性あふれる創造で人々を魅了できるのであり、醍醐味あふれるパート。とってもわかりやすい楽器でもある。みんな持ってる楽器だしね。。
 さて、数ある要素の中で絞り込んで言うと、歌には心があり、それにはメッセージがあるというものだ。。ただ用件を伝えるなら朗読でよい。それでは物足りず、メロディに乗せて歌うのである。言葉だけでは表せないイメージやメッセージが生まれるわけだが、その伝え方はその人ならではのものになる。確かに広い音域や良い活説も重要な要素だが、結論は自分流であると思う。自分の声を生かし、自分の表現の仕方がいかに出来るか・・。
また、声を発するわけだから当然息を吸わなければならない。いわゆる発声練習等のトレーニングにあたっても、ようは息を吸うのである。死んでしまうからね^_^;。
ブレスといわれるものなのだが、歌うにあたっては、どこで息を吸うか?ブレスポイントこそキモのひとつではなかろうか。。しっかりした発声も、安定した音程も、息を吸ってからの話である。
そしてやっぱり楽器としてとらえるなら、それは手入れが必要である。大事にすると言うことだね。ボーカルという楽器はまさにナマモノで、コンディションで左右されやすい。良いコンディションを保つことも、ボーカリストにとってはかなり重要な要素だろう。肝心なのは、やはりウォーミングアップ。そして知られてないがウォーミングダウン!マラソン選手のように?走り終わった後にも助走して欲しい。。それくらいデリケートなものではないだろうか?
最後にマイクについて。唯一?持つものとしてマイクがあるわけだが、是非Myマイクを持って欲しい。理由は色々あるが、マイキングは、ボーカリストの必須テクニックだからだ。だいいち、他人が口をつけたマイクを使うのに愛着が沸く?。自分の好みのマイクを持つことで、意識も高まるしね。。

結論(総論)

  さて、色々申し上げたが楽器を演奏するにあたって言えることは、皆それぞれにウイークポイントがあるということ。しかしそのウイークポイントを克服するのではなく、他の得手な部分で補う・・とでも言おうか?そういうテクニックこそが必要で、それによりミスが減り、よって「うまいね!」につながるとも言えるのではないか。ゴマカシとも言える?・・・網羅している人などいないと思うからだ。さらに、私が思うに楽器を演奏すると言うことは、実はかなりなことであると考える。趣味としてたとえても、とにかく人口が少ない。貴方の街にバンドを組んで活動している人が何人いますか?100人に1人・・・いないでしょ?かなり貴重な存在ですよ。1%未満です。そんな奇特なことができる人は、幸せですな。自分のことを言うのもなんだけど・・。楽器をそこそこ演奏できるようになり、バンドを組んで活動をする。。。それは、そうとうの根気努力がいることなんです。つまり、本当に好きな人しか出来ません。気まぐれで興味を持っても、続けられず辞めてしまう人がほとんどです。つまり、音楽を聴くのが好きな人は沢山いるが聴かせる事が出来る人?は、本当に少ないということ。さらには、バンドを組むなどと言う行為は、奇人としか言いようが無い。自分の活動が人の都合に左右される最もたる団体的趣味活動だからね。
だからか、稀な友に出会った場合の意志の疎通たるや・・そして、結束も強い。さぞかし人の目からは理解不能の部分も・・。
話の道筋が外れたが、とにかくこの貴重な存在である自分をもっと自覚し、同士が音で会話したい。まさに音を楽しむだね。そしてそれはジャンルや技量ではない。バンドの極意は誰とやるか。そうとしか思えない。

さて、今後は具体的な音作りについての持論を述べたいと思うが、これ以上講釈はいらないと言われてもここは個人の勝手なHPなので好き勝手に書く。なので異論反論ご意見等も勝手にBBS等にどうぞ
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